仕事の流れ
鉄筋工事業の仕事は、工場の中から始まります。まず図面から使用する鉄筋の種類・数量を読み出し、工場に鋼材の切断、曲げ加工等を手配します。次に、できた材料を工事現場に運んで、図面に従ってチエの輪のように組み上げるのです。組み上げられた鉄筋は、コンクリートの中に埋められて骨格となり、建築物が完成したときには外からは見えません。それだけに、しっかりとした確実な仕事が求められます。
広がる守備範囲
鉄筋工事は構造力学的に重要な仕事ですから、仕事になれるに従って、材料の選別・正しい加工・配筋基準に沿った取り付けを行うための技能と知識が必要になってきます。また最近では、工事着手前の施工計画や施工図の作成、施工方法の改善、他の職種との工程調整など、鉄筋工の守備範囲は広がっています。努力次第で、どんどん仕事の幅を広げることができます。
腕力よりもコツ
重量物を扱う仕事ですから、ある程度の体力は必要です。でも最近では、加工や取り付けなど、機械や重機を使うようになりましたし、コツさえつかめば大丈夫です。女性鉄筋工も数多くいます。
鉄筋基幹技能者
技術者に対する施工方法の提案、一般技能者への指導を行う優れた職長である基幹技能者として、約3,000名(平成28年3月末現在)の「鉄筋基幹技能者」が建設現場で活躍中です。
その他
国家資格として、鉄筋施工技能士が制定されています。現在1級約23,000人、2級約19,000人がこの国家資格に合格しています。最近では、建築施工管理技術検定試験に挑戦する若い職長も多く見られます。